前回までのあらすじ(嘘)
理想のキャンプギアを全部買って意気揚々の楽次郎だったが、待っていたのは使いこなせないという辛い現実だった。
落胆する楽次郎に助けの手を差し伸べたのは、たまたまミスドで隣り合わせたオシャレな双子のおじさん達だった。
おじさん達の辛口アドバイスにメンタルをやられそうになりながらも、何とか踏ん張る楽次郎。
ミスドの店員さんが執拗にカフェ・オ・レのお代わりを勧めてくるのさえも批判に感じてしまう。色眼鏡の方のおじさんに『踏んづけてやる』と言われるたびにビクビクし、オシャレキャンプなんて諦めようと何度も思った。
でも、本当に踏んづけたりはしない実は優しいおじさん達。
知らないうちにオシャレな映画に詳しくなっていた事に驚きながらも、「素人があえて外したオシャレをすると失敗する」という事を痛いほど心に刻む。
おじさんは言う。
『オシャレキャンプは修羅の道。』『踏んづけてやる』という言葉が『慢心した心を踏んづけて正す』という意味なんだと気付いた時、楽次郎は修羅の道へと舞い戻る決意を固めた。
ふと気がつくと、そこはミスドではなく、どこかのお寺の本堂で、目の前には阿修羅像が佇んでいた。
楽次郎は気付く。
あぁ、あのおじさん達は阿修羅の化身だったんだ。
本堂から出ると、綺麗な星空が広がっていた。
ということで、
うるぎ星の森オートキャンプ場レポです。
オシャコレをご覧の方はご存知でしょうが、理想のオシャレキャンプギアを全部買った結果、オシャレなキャンプになったかというと、イマイチなってない…。
『こんなはずじゃなかった』という本音がポロリと…
まるで【ちょっと力を入れて叩いたら折れたプラペグのヘッド】のようにこぼれ落ちます。
だ〜がしかし、だがしかし!!
お気に入りのギアに囲まれたキャンプは最高!
ということで、4月下旬に娘と二人で行った南信州うるぎ星の森オートキャンプ場での様子をお届けします。
到着
到着後、まずは昼ごはん。
オシャコレで紹介した通り、まずはネイチャートーンズのサイドアップボックスアンドテーブルだけを車から降ろしてカップ麺を食べます。
テーブルクロスがしわくちゃ…。
きっと、こういう所がオシャレにならない原因なのでしょうね。知らんけど。
(原因に真っ直ぐに向き合わない性格)
この中に【カップ麺を食べるために必要な物】を入れている訳ですが、よく考えたらめちゃくちゃ贅沢な使い方です。
ただ
到着するとどうしてもすぐに設営したくなるところを、『このボックスしか降ろさないぞ』と決めておく事で優雅にカップ麺が食べられました。
アスレチック
腹ごしらえが済んだら、設営する前に遊びに行きます。
設営を始めてしまうと子供をほったらかしにしがち。
まずは子供がやりたい事をやります。
これもゆっくりとカップ麺で腹ごしらえしたからこそできるゆとりの判断です。
<デカい遊具>
こんなのがいくつかありました。
<ローラー滑り台>
モレなくケツが割れます。
そしてモレそうになります。
<滝つぼジャンプ>
ただジャンプして降りるだけという、大人には極めて危険な遊具。
というか、ただの段差。(大澄賢也はただのダンサー)
大人は行動するために【意味】を求めるもの。
もちろん飛びませんでした。
(賢也のような思い切りの良さはありません。)
設営もしてないのに怪我したら泊まれないし帰れなくなるので賢明な判断ですが、この寂しさは何でしょうか?
設営
ひととおり遊んだらやっと設営開始です。
オシャコレで紹介した【箱物たち】を車から降ろすだけで簡単に設営ができます。
あれだけ箱物ばかり揃えていれば当然です。
調理
娘と二人で調理開始。
今回のメニューは、オシャレキャンプ飯四天王の一人【パエリア】です。(あとの3人は誰なのかは今は言うまい。)
パエリアって初めて作ったけど、まあまあ美味しくできました。
『あぁ、パエリア食ってるなぁ』って思いました。
オシャコレで紹介したネイチャートーンズのくるりんぱストレージボックスがある事で、キッチン用品の置き場所が固定されたのは良かった。
でも、空いている場所に何でも置こうとする性格なので、棚板にあまったプチトマトを置いたままに…。
カップ麺を食べたり、プチトマトを置くために高いギアを買ったわけではないですが・・・。
パエリアを食べて気持ちもパエリアっとした後は、娘の持ち物である笑's の焚き火グリル 『B-6君』 で肉を焼きます。
(※パエリアっとした気持ちがどんなものかは、パエリアを食べれば分かりますが、しいて言うなら、ジャンバラヤやガパオライスを食べた時の気持ちに近いと言ったら分かりやすいかと思いましたが気のせいでした。)
ちなみに、我が家では、娘を一人前のソロキャンパーに育てるための英才教育をしています。
そのため、ソロキャンに必要なギアを次々と買い与えており、この焚き火グリルもその一つ。
もちろん、ゆるキャン△の影響です。
焚き火
腰が入ってますね。
何かしらのどこかしらの内蔵(ホルモン)を焼きます。
オープンタープのみではストーブも効かず、夜は寒かったです。
念のためにスクリーンタープも持っていましたが、わざわざ張りかえるわけもなく、ストーブが無駄に燃焼を続けています。
化石燃料の燃焼による二酸化炭素の増加はそんな僕の仕業かもしれない。
気温は10℃を下回り、かなり冷えこんできたので、テントの中でポータブル電源に電気毛布を繋いで就寝の準備。
翌朝
朝も気温は低かったものの、電気毛布を一晩中付けていたので暖かく眠れました。
今回もポータブル電源を使いましたが、電気毛布を2枚つけっぱなしにして残量が17%。
さすが770Wです。
rakujirou.hatenablog.com
朝ごはん
まずはスキレットで鶏ムネ肉を焼いただけのもの。
もしもホテルの朝食のメニューでいきなりこんなものが出てきたら、とりあえずシェフを呼んで「もし自分が同じことをされたらどう思う?」「子曰く?」「子曰く?」と問い詰めるところですが、キャンプなので孔子の出番はありません。
さてお次は・・・
おや?メスティンですね。
何を作っているのでしょうか?
コーンだらけで分かりにくいですが、
そう。【オシャレキャンプ飯十二神将】の一人、メスティンでの炊き込みご飯です!
鶏ムネ肉とアスパラを焼いた物を木製の皿に入れるとオシャレキャンプ飯に・・・
イマイチ見えません。
なにせ、周りがとっ散らかってるから・・・。
撤収
ソロキャン女子を目指す娘は一人でテントの撤収をします。
娘にとって初めての自分のテントなので大事に扱っており、畳むのも丁寧です。
毎回、来た時よりも綺麗にしようとは思いますが、そもそも来た時の状態を覚えていません。
(悲しいけど、オレ、おじさんなのよね。)
以上、うるぎ星の森オートキャンプ場のキャンプレポでした。
長くなったので施設の紹介は、次回やる気があったら書こうと思います。
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今回の記事では、『阿修羅』から始まり、『四天王』、『十二神将』と仏教要素がチラホラとありました。
これは、仏教の教えである【一切皆苦】(人生は思い通りにならない)という事と、『思い通りにならない事を楽しむキャンプ』との共通点を見出しているからに他ならず、
楽次郎は、キャンプを通じて仏教の教えを体現していこうと考えているんだ。偉いぞ楽次郎!
と、あなたが深読みして投票してくれたら儲けもの。