おふざけキャンプ

キャンプの事で頭がいっぱい

キャンプ世界の童話【赤ピルツちゃん(前編)】

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赤ずきん(赤ピルツちゃん)

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久しぶりの『キャンプ世界の童話』です。
初めて方もいると思いますが、説明するのも恥ずかしいので、まあ読んでみてください。


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あるところに【赤ピルツちゃん】という女の子がいました。

もちろんアダ名で、本名は【齋藤 薪子(サイトウ マキコ)】という名前でしたが、電話で自分の名前の漢字を伝えるのが面倒なので、改名を狙っていました。


赤ピルツちゃんは家族で高規格キャンプ場に来ていました。


今回のキャンプには、普段はキャンプに同行しないおばあさんも一緒でした。


しかし、おばあさんが『どうしてもテントでは寝られない。戦時中の防空壕を思い出す。』と言ったため、おばあさんだけバンガローに泊まることになりました。


おばあさんは昭和30年生まれなので戦争を知らない世代ですが、戦争を知ったかぶりする面倒な老害だったので、バンガローに追いやることにしたのでした。


ここのキャンプ場はとても広く、おばあさんのバンガローは赤ピルツちゃん達のサイトから歩いて15分もかかるほど離れていました。


お母さんが赤ピルツちゃんに言いました。

お母さん
『まきこ、おばあちゃんがスネてないか見てきておくれ。それと、きっとお腹を空かせてるだろうからコレを持っていっておくれ。』

そう言ってスキレットで作ったスモアを渡しました。
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赤ピルツちゃん
「あ!熱ッ!なんでこんな熱いもの持って歩かなきゃいけないの!」
「それと、まきこって言わないでよ!赤ピルツちゃんって呼べって言ってるじゃん。」


お母さん
『何言ってるの!赤ピルツちゃんって何よ!』
赤ずきんなら見た目から分かるけど、赤ピルツなんてテントなんだから、キャンプしてなきゃ分からないでしょ!』

『それに語呂が悪い!』


赤ピルツちゃん
「うっさい!ババア。齋藤!」


お母さん
『あなたも齋藤でしょうが!それと、苗字を悪口に使うのをやめなさい!私だって嫁いで来て面倒だって思ってるんだから!』


赤ピルツちゃんは仕方なくおばあさんの所に向かう事にしました。



赤ピルツちゃんがキャンプ場の中の森を歩いていると、【狩人】に声をかけられました。


狩人
『お嬢ちゃんそんな物を持ってどこへ行くんだい?』

赤ピルツちゃん
「あら、狩人さん。実は、バンガローのおばあさんの所へこれを持っていってあげるんです…。」


狩人はなぜか手にホットサンドメーカーを持っています。


赤ピルツちゃん
「あっ!(察し)」

赤ピルツちゃんは察しました。

こんなご時世です。

赤ピルツちゃんは怪しい人に関わらない様に走って逃げました。

走り去る赤ピルツちゃんに向かって狩人が叫びます。

狩人
『お〜い!オーカミに気をつけろよ〜!!』


赤ピルツちゃん
(はっ?何言ってんのあいつ。オオカミなんて日本にいるわけないじゃない。)
(絶望的に頭悪いんじゃないの?)



その様子を草かげで見ていたのがこのキャンプ場の【大女将】でした。

狩人は【オオカミ】ではなく、大女将(おおおかみ)に気をつけろと言っていたのです。


大女将はこのキャンプ場の先代の責任者でしたが、息子が結婚して若女将にキャンプ場を乗っ取られたのでした。


大女将は昔ながらのゆったりとしたキャンプ場を好んでおり、昨今のキャンプブームにより増加した【にわか】キャンパー達のマナー違反を憎んでいました。


マナー違反を目にするたびに心を痛め、注意しても注意しても減らないマナー違反により精神的にやられてしまった大女将は、【マナー警察】を気取り、マナー違反をするキャンパー達に危害を加える様になっていたのでした。



大女将
『おやおや、また【にわか】キャンパーの娘があんなに熱いスキレットを持って走っちゃってるよ。』

『ぶつかったら危ないじゃないか。こりゃマナー違反だね。』

『どれどれ懲らしめてやらないとね。』



大女将は赤ピルツちゃんを先回りしておばあさんのバンガローに着くと、おばあさんに当身を食らわせて気絶させてしまいました。

そして、おばあさんの衣服を着て、おばあさんになりすましたのです。

おばあさんは今回のキャンプのために購入したPatagoniaで上下ともキメていました。

大女将
(Patagoniaさえ着ておけば上手く誤魔化せるじゃろ。いちにのきゃんぷさん もPatagoniaは全知全能の神だって言ってたし…。)



そんな事を知らない赤ピルツちゃんがおばあさんのバンガローに着くと、おばあさんに扮した大女将がバンガローの外で椅子に座っていました。


赤ピルツちゃん
「おばあさ〜ん!どう?やってる?」


おばあさん(大女将)
「あら、どうしたの?何をやってるって?」


赤ピルツちゃん
「アレ?おばあさん、どうしたの?」
「何だかいつもと違う気がするけど…。」


おばあさん(大女将)
『えっ?そ、そうかしら?』
『キャンプ場の空気が美味しいからかしらね?ホホホ。』


赤ピルツちゃん
「ふーん、そうなの。」
「まあ、いいや。」


おばあさん(大女将)
(Patagoniaのおかげで上手くなりすませそうじゃわ。)

大女将も昭和30年生まれで、本物のおばあさんと同じカテゴリーに入る老人でした。
Patagoniaにしか目がいかない赤ピルツちゃんは気付かない様です。


赤ピルツちゃん
「そうそう、おばあさんがお腹を空かせてるだろうからって齋藤にコレを持っていけって言われたの。」
「一緒に食べましょ。」


赤ピルツちゃんはスキレットに入ったスモアをおばあさんの前に差し出しました。


おばあさん(大女将)
『そう。齋藤が…。』
(誰だよ齋藤って。知らんがな。)

『何だいコレは?』
『高野豆腐かね?』
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赤ピルツちゃん
「スモアよ。スモア。」
「キャンプのおやつと言えばスモアでしょ?」


赤ピルツちゃん
「ねえねえ、それよりやっぱりおばあさんおかしくない?』
「だって耳が大きくない?」
「おばあさんの耳はどうして大きいの?」


おばあさん(大女将)
(うるさいガキだね。Patagoniaを着てるんだからおばあさんで良いじゃないか。)

『それはね、隣のサイトから真夜中に聞こえて来る恋バナを聞くためさ。』

『それをtwitterで生中継してやるのさ。』


赤ピルツちゃん
「じゃあ、おばあさんの目はどうして大きいの?」

おばあさん(大女将)
(大きいかな?まあ、年齢の割には大きいかな?)

『流し台を綺麗に使わないキャンパーを見逃さないためさ。』


赤ピルツちゃん
『じゃあ、おばあさんの爪はどうしてそんなに鋭いの?』


おばあさん(大女将)
(鋭いかな?最近爪切ってなかったかも…。今夜切るか…。)

「それはね、夜中までうるさいグルキャンのテントを引っ掻くためさ。」


赤ピルツちゃん
「じゃあ、おばあさんの口はどうして大きいの?」
「ねぇ、どうして?」


大女将
(めんどくさいガキだね。もういいや。)

『残念だったね。私は本当はあんたのおばあさんなんかじゃないんだよ。』

大女将は着ていたPatagoniaのTシャツを脱ぎました。


大女将
『私はこのキャンプ場の大女将さ。』
『あんたのおばあさんはバンガローの中で眠ってるよ。』

スキレットを持ってキャンプ場内を歩き回るなんて危険じゃないか。』 

『私はマナー違反は許さない!』

『私の口が大きいのはマナー違反者を懲らしめるためさ!』

そういうと、おばあさんは口を大きく開けて、スキレットいっぱいのスモアを一口で食べてしまいました。


つづく・・・。

赤ピルツちゃんの運命やいかに!

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『はぁ?スモアを食べられたからって何?』って思ってるあなたに押してくれとは言いづらいけど、一応続きが気になるでしょ?

当方としましては、『押してくれないと書かない』と言うこともできなくはないのです。
まあ、書くけども…。
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