ハイエースに家族で乗っていると、後部座席の子供達から『声おっきくして』と言われる。
むろん、親からの有難いお話の話し声ではなく、テレビの音量の事。
『ハイエースあるある』ですが、後部座席だとスピーカーからの音が聞こえにくいためです。
だからと言って、後部座席に合わせて音量を大きくすると、運転席は大音量になってしまう。
テレビで吉本新喜劇なんてやってたら、【さ行】の【かちゅぜちゅ】(滑舌)が悪い諸見里氏の『シュッ』を大音量で聞く羽目になり、おそらく鼓膜が持っていかれます。
ハイエース乗りには同じ悩みを持つ人が多い様です。
(※さ行が言えなくて、『ハイエーシュッ』って言ってしまうという悩みではありません。)
我が家のハイエースはキャンピングカー仕様。
一応、荷室のスピーカーは聴こえるような施工がされているけど、荷物を突っ込んで自分で潰しちゃってます。
だって、こんな後ろの荷室でいくら鳴ってたって意味ないし・・・。
YouTubeを観ていたら、どうやら自分でスピーカーを増設できるらしい…。
しかも、簡単・お値打ちに。
問題
スピーカーを増設するには、天井の内装に穴を開けないといけない。
失敗したら取り返しがつきません。
個人的には取り返しがつかない事にワクワクしてしまう癖がある方ですが
下取りを考えたらやらない方が良いのかもしれない。
でも、しばらく売る気もないし・・・。
でも、取り返しがつかないDIYは魅力的だし・・・。
でも、失敗したら天井に大きな穴が・・・。
でも、ドキドキしながら穴を開けるなんてワクワクする・・・。
やはり、私の中のワクワクさんを止めるなんて、アルマゲドンでもない限りできません。
結局やっちゃいました。
必要な物を揃える
・スピーカー
10cm デュアルコーンスピーカー TS-G1010F・スピーカー用コード10m
・ギボシ
エーモン(amon) ギボシ端子セット AV(S)0.5~2sq 12セット 3301・電工用のペンチなどの工具
・下書きのためのガムテープ
・カッターナイフ
・ペン
・絶縁のためのビニールテープ
手順
❶瞑想
おふざけキャンプにどっぷり漬かっている方は、『あれっ?お清めじゃないの?』って思うかもしれませんが、最近のDIY界の流行は瞑想推しなんです。
(DIY瞑想の第一人者と噂されている老人。)
今どきお清めなんてしてたら、みちょぱにチョベリバって言われちゃいますよ。
(※諸般の事情により、画像はみちょぱではなくシヴァ神で代用させてもらいました。)
せっかくなので、【キャンプにおける取り返しがつかない事】を考えて精神を鍛えましょう。
[取り返しがつかない事]
・撤収間際なのに焚き火に薪を追加
・ダッチオーブンで根拠なく強気の強火
・混み合っているフリーサイトで自分と隣との間にギリギリもう1張できるスペースを開けて設営
・買ったばかりのタープを松の木の下に張る
・・・・・。
心が折れそうになったら成功の兆しです。
❷リフレッシュ
このままDIYを始めると失敗します。
瞑想による悪いイメージはあくまでも心を鍛えるためのもの。
イメージを引きずらない様に一旦リフレッシュしてください。
もちろんキャンプに行くのがベストですが、無理ならデイキャンプ、車中泊でも良いでしょう。
出かけるのが難しければ、おふざけキャンプのバックナンバーでも読んでください。
rakujirou.hatenablog.com
rakujirou.hatenablog.com
❸スピーカーの設置
いつまでおふざけキャンプ読んでるんですか?
えっ?ロボコにまで手を出した?
そんな事やってると頭が悪くなりますよ?
さっさとYouTubeを見てスピーカーを設置してください。
音が鳴ったら完成です。
本当の手順
ふう…。
やっとここからが本題。
①配線の確認
我が家のハイエースはキャンピングカー仕様のため、ビルダーが配線をいじっている可能性があります。
そのため、今回のDIYが上手く行くかどうかは、スピーカーの配線がYouTubeにあるようにすぐに見つかるのかにかかっています。
天井に穴を開けてからでは遅いので、最初に確認しました。
グリップを外し
ピラーも外します。
黒いカバーで配線が包まれているので、カッターで切り目を入れます。
スピーカーの配線は赤白と黒黄のねじねじになってるやつ。
ちゃんと見つかったので、次の作業に移ります。
②位置決め
スピーカーの位置、つまり天井に穴を開ける位置を決めます。
YouTubeによると、この辺りに開ければ良いらしいので、とりあえず仮の位置を決定。
左右ともに、決めた位置にペンで印を書けるようにガムテープを貼っておきます。
赤色のテープがおどろおどろしい…。
③ピラーから配線をとる
穴を開ける前に、念のため配線を繋げて本当に鳴るのか確認。
まずは配線をパチンと切ります。
この時点では仮に失敗しても配線を繋ぎ直せばいいだけなので【取り返しがつかない】とは言えません。
片方のスピーカーだけ配線を仮止めでつなぎました。
これで音が出るはず。
鳴りました。
ちなみに、元々荷室のスピーカーに繋がっている配線をぶった切って絶縁処理しているので、荷室のスピーカーは鳴らなくなってしまいます。
両方鳴らしたければフタマタのギボシとか使って配線を割り込ませるように繋げればいいらしいです。
でも、それをやると出力が足りなくなりそうなので、確実に後部座席だけ鳴るように荷室のスピーカーは諦めました。
あんなもん飾りですよ。
④穴あけ
いよいよ穴あけです。
穴を開けたら取り返しがつきません。
やっちゃいけない事をしている様でワクワクしてきます。
ドキドキ…
恐る恐るカッターの刃を立てますが、もしも穴を開ける位置が悪くて中のエアコンや何かの部品に干渉してしまったら…。
怖いので少しだけ穴を開けて覗いてみます。
手を突っ込んでみて、邪魔な物がないか確認したけど、よく分からん。
多分ココでいけそう…
ソイヤ!
ゲッ!
なんかある!!
穴を開けた真後ろに【エアコン関係の何か】があります。
ここで、常人なら『うわぁ〜、失敗したかもしれない!』『ジョビジョビジョワ〜』とショックで軽く(?)失禁する所ですが、瞑想のおかげで精神は安定しています。
慌てずにパンツを交換してから確認してみると…。
幸いにもスピーカーをはめてもギリギリ干渉しなさそう。
もう少し外側にズラすべきだったのかもしれませんが、ギリギリ何とかなりました。
⑤配線を通す
助手席のピラーから、スピーカーまでプラスとマイナスの配線を持ってくる必要があります。
先にスピーカー側の配線を決めて、そこから逆にピラーまで配線を通していきます。
左右の穴の間にエアコンがあるので、配線通しがないと厳しいと思います。
助手席の窓枠のゴムを外して配線を這わせてピラーまで持って行きます。
この時、スピーカーからの配線が左右どちらの物か印を付けておきました。
ピラーの配線とギボシで繋ぎます。
配線は、
赤:リア右プラス
白:リア右マイナス
黒:リア左プラス
黄:リア左マイナス
この時、ギボシが抜けてしまった時のことを考えて電源がきているプラス側にはカバーのあるメス端子にするというのが鉄則らしいです。
⑥スピーカーの設置
実はここが一番時間がかかりました。
YouTubeで皆さんが言っている様に、型枠通りにネジ位置の印をつけてたのに、上手く合いません。
天井の穴に切り込みを入れたり、穴を大きくしたりして少しずつ調整して、やっと付きました。
ずっと上を向きながら、小さなネジの取り付け位置を調整するのはしんどかった。
⑦完成
付きました。
鳴りました。
終わりです。
最後に
今回のDIYは車の配線をイジるものでした。
過去にも、車にバックカメラやETCを付けた事があったので難しくは感じませんでした。
DIYの腕が上がったのは喜ばしい事です。
後部座席にスピーカーをつけてしばらく経ちますが、子供達からは、テレビや音楽の音がよく聞こえると好評です。
ただ、運転席からの声が聞き取りにくくなったようで、話しかけても無視されたり、返事がそっけなくなり、運転中の会話が弾まなくなりました。
こりゃあ、DIYだけでなく、会話の腕前も上げなきゃダメだね。
ハッハッハッハ
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スピーカーなんて付ける気ないのに最後まで読んでくれた方ありがとうございました。
そんなあなたの為に、円安が止まるようにとシヴァ神にお祈りしておきますね。