おふざけキャンプ

キャンプの事で頭がいっぱい

ここは天国か?地獄か?『まかいの牧場』【年末に富士山が見えるキャンプ場をハシゴした件 2日目】

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前回に引き続き、2021年12月29日〜31日に行ったキャンプのレポートです。

前回はこちら
rakujirou.hatenablog.com

朝6時 起床

12月30日

朝霧ジャンボリーオートキャンプ場の気温は、マイナス4℃
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(ちょっと盛りましたが)氷点下でのキャンプとなりました。


車のボデイの表面や、出しっぱなしにしたジェントスのランタンも凍っているのを見て、無駄にテンションが上がります。

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夜は、大きめの電気毛布をシュラフの下に敷いて寝たので、なんとか朝までぐっすり寝られました。

娘には湯たんぽを与えてあったので暖かかったようです。
まさに、湯たんぽさまさま(※)です。

※個人の感想であり、実在する湯たんぽを崇め奉る宗教団体とは一切関係ありません。

朝食

コストコのロールパンに、前日余った焼き芋とバターを挟んでホットサンドメーカーで焼いたものと、焼き上手さんαで娘がスクランブルエッグを作り


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さっさと、ささっと、食べて撤収です。

前日、娘と話し合った結果、この日は近くにある【まかいの牧場】へ行く事に。


まかいの牧場

ふもとっぱらや、その周辺へ遊びに行ったことのある人にはお馴染みの施設です。

まかいの牧場と聞いたら、誰もが『えっ魔界?』

『あの魔界村の魔界?』
槍投げる鎧のおっさんの?』

(古い…)

最近で言うと
『魔入りました!入間くんの?』

(見たことないけど)


と思いますよね?


どんな怖い所なのかと不安になりますが、どうやら【魔界】ではなく、【馬飼】と書くそうで、馬がいます
まかいの牧場HPはコチラ


えぇ、馬だけに、まーまーいますよ。
(クソくだらないけど、思いついたダジャレは言っていくのが『漢』と書いておっさん。)


ただ、まかいの牧場【魔界の牧場】と呼ぶのにふさわしい施設でした。


今回は、まかいの牧場の魔界っぷりの紹介です。


エントランス

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穏やかな天気、立派な入場門にテンションが上がります。


ここの牧場は、餌を1個100円で買って動物にあげる事ができるという、日本全国で結構よくあるタイプの牧場施設。

私の住む愛知県にも【愛知牧場】という施設があり、何度か行った事があるので、娘も動物に餌をあげるのは慣れています。


さっそく、100円でニンジンを買い、うさぎにあげてみます。
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喜んで食べてくれます。

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ハムスターもいて、娘は嬉しそうに餌をあげました。

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この様に、我々は楽しくうさぎやハムスターに餌やりをする事ができました。 

そう、朝一番なら良いんです。


問題はこの後…。

この日の開園は9:30

我々は開園してすぐにうさぎとハムスターの所へ行ったので、喜んで食べてくれました。

でも、うさぎって胃袋小さいじゃないですか?

だから11時頃に、もう一度ウサギの所へ行った時には、うさぎもハムスターもお腹いっぱい




ニンジンに見向きもしません。

びっくりするくらい一切受け付けません。
さっきはあんなに喜んで食べてくれたのに、今度はピクリともしません。

さっきとはまるで別人、イヤ、別兎(べっと)です。


ハムスターも同じ。
さっきは近づいてきてくれたのに、今度は逃げ回ったり隠れてしまいます。

さっきとはまるで別人、いや、別鼠(べっそ)です。

※実際は『別兎(べっと)』や『別鼠(べっそ)』などといった言葉はありません。あくまでもブログ上の演出です。



皆さん、想像してください・・・。


子供達が親に買ってもらったニンジンを、うさぎに食べてもらいたくて口の前に持っていく。

見向きもしないうさぎ。

口の周りでニンジンを揺らして見せる子供。

嫌がって顔を背けるうさぎ。

そのうち、子供達は手に持っていたニンジンをそこら辺に放り投げるのです




動かないうさぎ…

隠れるハムスター…

笑わない子供達…

足元には捨てられた大量のニンジン…



そんな地獄絵図が見たくなければ、朝一番に行く事を強くオススメします


(注意)
捨てられたニンジンは、この後スタッフが美味しくいただきました。多分…。

うさぎやハムスターは胃袋が小さ過ぎました。

他にも動物達がいるので大丈夫。まかい(馬飼)の牧場というくらいなんだから、やっぱり馬です。

馬なんて人間よりも胃袋が大きいから、いくらでも食べてくれます。


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欲しがります。


すごく欲しがります。


あげないと、蹄を鳴らして餌を要求します。

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子供がニンジンをあげたって喜びもしません。もっと、もっとと欲しがり続けます。

どんどん食べます。

あっという間に無くなるニンジン。

際限なく欲しがり続ける馬。

あげる餌がなくなってしまい悲しそうな子供。

どれだけ食べても満足しない馬。

そこには悲しい風が吹くだけです。


まあ、馬は大きすぎましたね。

羊もいっぱいいるので、次は羊に餌をあげてみます。

我先にと、他の羊を押しのけて餌を欲しがる羊達。

羊の世界も人間以上の競争社会です。


こんな物が用意されていました。
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ここから顔を出すと人間が餌をくれると理解している様子。
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羊達の声が聞こえてきます。

【恥ずかしいなんて気持ちはとうの昔に捨てちまったぜ。】

【プライドじゃお腹は膨れないんだ。】

【食べるためには笑われたって構わない。笑いたい奴には笑わせておけばいい。】

【生きるってこういう事だろ?】


そんな声が聞こえてきて、なんだか考えさせられます。

確かに、人間だって、食べていくためには下げたくない頭だって下げます


子供は喜んで餌をあげますが、大人は心の底からは笑えません。

『ははっ、可愛いね。』

『あんな所から顔を出して面白いね。』

セリフとは裏腹に顔を引きつらせている大人達。

だって、羊を笑うってことは、自分を笑う事になるのだから・・・。


山羊

年末の休みに羊達を見ただけで、何だか打ちのめされてしまいましたが、ヤギがいる所に面白そうなものを発見!
テンションが上がります。


こんな装置を係の人が手作りしていたのです。

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ヤギが上に登ったら、人間がバケツに餌を入れ、下でロープを引っ張ってヤギまで届ける仕組みの様です。

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看板に書かれていましたが、設置した最初の頃は、上に登ったヤギが足を滑らせて落ちる事故が何度か起こったとの事…


餌を貰うためには危険を顧みないヤギ。

『馬鹿とヤギは高いところが好き。』なんて諺がありますが、ヤギだって危険な高いところにわざわざ登りたいわけがありません。

天敵から身を守り、安全に餌を食べるために進化しただけなのです。


『だって好きなんでしょ?』と、人間の思い込みで危険な高さに登らされるヤギを見て少し悲しくなりました。


装置の上で餌を待っているヤギがいたので、娘が餌をあげてみます。

でも、こんな面白そうな装置なのに、他のお客さん達はやろうとしません

なぜなのでしょうか?




娘がバケツに餌を入れようとすると、ヤギが自ら口でロープを引っ張ってバケツをたぐり寄せてきます。



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おおぉいぃ!!
自分で引っ張るんかい!!

器用に口でロープをたぐり寄せるヤギ。
ものすごいスピードでバケツが移動します。

人間がロープを引っ張ってバケツを届けるまでもなく、バケツはヤギの元へ・・・。

これは、つまり、ヤギが道具を使って餌を取っている事になるのでは?

牧場内だって弱肉強食。食べるため、他を出し抜くためには、ヤギは何だって覚えるのです。

昔、テレビでチンパンジーが道具を使って餌を取る様子を見た事がありますが、必要に迫られればヤギだって道具を使うのです。


『馬鹿とヤギは…』なんて言ってる人間を馬鹿にしたかの様なヤギの行動


バケツに餌を入れただけで勝手に持っていかれる仕組みとなってしまっています。


(こんなはずじゃない・・・。)

上から目線で餌をあげようとしていた人間をあざ笑うかの様に、装置の上からヤギが見下ろしてきます。

その目は『いいから早くバケツに餌を入れやがれ。このクソ人間が!』と言っているかの様です。


ロープでバケツを運びたかったのに、装置を使うまでもなく餌を強奪される子供。

周りのお客さん達は引いてしまっています。

何だか悲しくなりました。


『ああ、だから誰もやらなかったんだ…。』



放牧地

ここは、これまでの餌やりとは違い、羊と触れ合いながら餌をあげる事ができます

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しかし、触れ合えるという事は、逆に言えば守ってくれる柵はないという事。


ここでは動物も人間も対等なのです。

要するにガチンコのタイマンですわ。

しかし、当然ですが、自然の中で人間は無力なもの。
タイマンで動物に敵うわけがなく、餌を持っていると襲われ続ける絶対的弱者たる子供達

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※安全に配慮し、専門家の指導のもと撮影していたらいいのにな、と思います。



至る所で泣き声が聞こえます

メェーメェーという鳴き声ではなく、子供達が羊に追い回されて泣き叫ぶ声が・・・



黒い羊が西洋の悪魔にしか見えません。

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まさに魔界の牧場です。


本当のところは・・・

色々と書いてきましたが、果たして、まかいの牧場は本当に【魔界の牧場】と呼ぶべき施設なのか?


実は、今回のラダーキャンプ(=はしごキャンプ)後に娘に『何が一番面白かった?』と聞くと、まかいの牧場!』という答えが返ってきました。

牧場での餌やり体験なんて、近所の施設で何回も経験しているのに・・・。

どうやら、私の様な歪んだ大人が【まかい】という響きに囚われていただけで、子供にはとても楽しい天国の様な施設だったようです。


ちなみに、餌やり以外にも、牛の乳搾り体験ができたり、富士山を見ながら乗れるハイジのブランコやハンモックがあったり

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ブュッフェ形式で地元の名物料理が食べられるレストランもあります。

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近くに行った際には、是非訪れてみてください。

あなたが子供の様に純粋ならば天国と感じ、歪んだ大人なら魔界を感じる事ができる、おそらく日本で唯一無二の施設です。


10万40代の悪魔である私は、魔界っぷりを存分に楽しみましたよ。

蝋人形の館

蝋人形の館


こうして、まかいの牧場を昼過ぎにまで堪能した我々は、2日目のキャンプ場である【富士見の丘オートキャンプ場】へ向かいました。


つづく

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