おふざけキャンプ

キャンプの事で頭がいっぱい

キャンプ少林寺2(キャンプクエスト【修行編】)

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前回までのあらすじ

30歳の誕生日を迎えた腹ペコ勇者マモル。
30とサンチュが似ている事にやっと気が付いた。


加齢による胃腸の衰えと、もえあずの劣化に悩む日々とはもうお別れだ。俺にはサンチュがある。


しかし、新型コロナウイルスの影響でバイキング形式にストップがかかってしまった。


食べたい物を好きなだけ食べられると意気込んで参加した『続・桜を見る会』も中止になりダブルショック体制。


そんなマモルに救いの手を差し伸べたのは、かつてライバルだった黄身白身ひろみゴーだった…。




嘘です。

本当のあらすじ


なんやかんやでキャンプ少林寺で修行することになった楽次郎。


前回はこちら
rakujirou.hatenablog.com


第2章 修行? の薪

楽次郎は謎の老人へ弟子にしてくれるよう頼んだのだった。


師匠

「まあ、そう慌てるな。キャンプは教えてやる。だが、その前にまずはお茶でも飲むか。」

「それと、お前が修行するのはこの少林寺ではない。」

「あっちの炭焼き小屋じゃ。」




そう言うと、師匠は楽次郎を炭焼き小屋の方へ案内した。

炭焼き小屋の隣にはバンガローの様な建物がある。

師匠は楽次郎をバンガローへ入れた。




楽次郎

(ここに住んでいるのかな?)


師匠

「じゃあ、まずはお茶を入れてくれるか?
ホレ!お茶っ葉はここじゃ。」


楽次郎

「ポットはどこですか?」


師匠

「そんな物はない。」


楽次郎

「アレ?コンロもないんですか?」


小さなバンガローには布団が敷いてあるだけで、キッチンどころか生活用品が何も置いてなかった。


師匠

「オイ、お前さんは立派なキャンパーになるんじゃないのか?」

「お湯くらいなんとかせい!」


楽次郎

(そうか!もう修行は始まってるってことだな?)

(よし!じゃあ、焚き火でお湯を沸かそうか…。)


「お師匠さん!外で火を起こしてお湯を沸かしてきます!」

「あっ!でも、マッチもライターもないや。」


師匠

「馬鹿もん!お湯くらいここで沸かせ!」


楽次郎

「ここで?」
「でも、バーナーどころか、火を付けられるものが何もないんですよ。」


師匠

「外の倉庫にある。」

「倉庫の入って右の棚の、上から二段目にある小さな箱と、その左にあるファイアースターターを持ってこい。」






楽次郎はバンガローから出て、外の倉庫へ行き、言われた物を持ってきた。


箱を開けてみると、中にはアルコールとアルコールストーブが入っていた。



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楽次郎

「コレはアレですね・・・。」

「コレが少林寺少林拳ですね。」


師匠

「アホか。ただのキャンプ道具じゃ。」

「そのファイアースターターでアルコールストーブに向かって火花を飛ばしてみよ。」


火種が飛んでアルコールストーブに火がついた。



楽次郎

「おぉ。簡単だ。わざわざ麻ヒモを使わなくても済むし、火が維持できて良いですね。」

「さすがキャンプ少林拳!」


師匠

「アホか。ただの小ネタじゃ。こんな事みんなやっとるわ。」


楽次郎はお湯を沸かしてお茶を入れた。


師匠

「さて、メシにするか。」

「わしは外で炭火を起こしておくから、お前はその辺で猪でも取ってこい。」

楽次郎

「イノシシ?」

素手で?死にますよ。」


師匠

「まあ、冗談じゃ。」

「だが、キャンプ少林拳ならそんな事も朝飯前じゃ。」

「これからお前はそのキャンプ少林拳を身につけるのだ。」


楽次郎

「はい!」


師匠

「いいか。キャンプ少林拳の真髄は【呼吸法】にある。」

「キャンプで自分の潜在能力を発揮するには
常に呼吸を意識するのだ。」

「人間は普段、潜在能力の10%ほどしか使えていない。それを呼吸法によって100%使うのがキャンプ少林拳じゃ。」


「さっき見た【キャンプ少林寺】では、その呼吸法を身につけるため、多くの者が修行しておる。」

「本来なら一人前になるのに早くても10年はかかる修行じゃ。」

「だが、コブラ会に狙われているお前には時間がない。」

「そこで、お前の中に眠っておる【キャンプエナジー】を無理矢理活性化させる荒療治にかけてみよう。」


楽次郎

「荒療治?呼吸法に荒療治なんてあるんですか?」


師匠

「キッカケじゃ。単に呼吸法だけではダメじゃ。キッカケが必要なんじゃ。」

「その、キッカケなんじゃが・・・。」

「ところで、お前はソリステがなぜ最強のペグと呼ばれているか知っておるか?」


楽次郎

「ソリステ?」
「ちょうど持ってるけど。コレですか?」


楽次郎

「硬いし強いから?」


師匠

「なぜ強いかを聞いておるのじゃ。」


楽次郎

「さあ?造り方が違うとは聞きますが、詳しくはよく分かりませんね。」


師匠

「実はな、ソリステ。つまり、ソリッドステークが強いのは、製造方法が理由ではない。
作っている職人に秘密があるのじゃ。」



「キャンプ少林拳を習得した修行僧達は、少林寺を出た後、新潟県の【燕三条】地域に向かうのだ。」

「当たり前じゃが、キャンプ少林拳を習得しても手に職が付くわけではない。
なにせ、ただのキャンプ好きがキャンプのために修行してるだけじゃからな。」

「彼らの就職先があの会社なのじゃよ。キャンプ好きのオッサンを雇ってくれる所は少ないんじゃ。
修行僧の多くは安定を求めてあそこで正社員として就職する。」





「つまり、ソリステは、キャンプ少林拳の使い手である最強の職人が作っておるのじゃ。それゆえ、アレには【キャンプエナジー】が濃縮されておるのじゃ。」

「そのソリステで身体の中心。つまり、ヘソの上にある【丹田】というツボを突くと、身体の中に眠っているキャンプエナジーが共鳴して無理矢理活性化される。」






「ただ、本来なら10年かかるモノを一瞬で手に入れようというのじゃからリスクがある。」

「下手をすると、キャンプエナジーに身体が負けてしまい、二度とキャンプできない身体になるやもしれん。」

「そうなれば、今後は家で【ゆるキャン△】を見て、SNSで『原作と違うわー』と文句を言うくらいしかできなくなる。」





「どうする?それでもやるか?無理にとは言わん…。」

(ただ、お前の頬のアザ…。
それが私が思っている通りなら、きっとキャンプエナジーをモノにできるだろうがの・・・。)


楽次郎

(二度とキャンプをできないかもしれないのか・・・)

(でも、そもそも一回もまともにキャンプをできていないんだから、ダメ元で行くっきゃないっしょ。)

「師匠!オレ、やります!」


師匠

「そうか!よし。早速キャンプエナジーを開放させるぞ。」
「そのソリステを貸せ。」


師匠が楽次郎のヘソの下にペグを押し当てる。


師匠

「行くぞ!」

師匠が念仏のような言葉を唱え出す。


師匠

『剃怒捨苦、剃怒捨苦、剃怒捨苦…。せいっ!』

師匠はペグを強く押し付けた。


楽次郎

「イタッ!痛いっ!!」


師匠

(んっ?何か違和感があるな?)'

「うっ!!しまった!コレはソリステじゃない!」

「エリステじゃった!!」



師匠

「村の鍛冶屋も悪くはない、しかしダメじゃ!
ソリッドステークと、エリッゼステーク。山井と山谷は違うのじゃ!」

「コレでは半分の効果しかない!キャンプエナジーが暴走してしまう!」


楽次郎

「うぉ〜〜!あぁ〜〜!」

「身体がぁ〜!!」

「火照る。火照るんダァー!」


師匠

「頑張れ!何とかキャンプエナジーを押さえ込むのじゃ!」

「エリステでもお前なら何とかなる!」


楽次郎はまるで暴風に煽られたテントの様にのたうちまわっている。


楽次郎

「い、息が…、息ができない・・。」


師匠

「呼吸じゃ!呼吸を整えろ!」


「細く強く腹式呼吸をするのじゃ!」


「呼吸を乱すのは恐怖!だが恐怖を支配した時!呼吸は規則正しく乱れない!」

波紋法…いや、キャンプ少林拳の呼吸は勇気の産物!」


楽次郎

『ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!うぉぉぉ〜!刻むぞ血液のビート!』

楽次郎は少しずつ呼吸を整え始めた。


師匠

「よし!ジョジョにキャンプエナジーがお前の身体に行き渡ってきている。」


楽次郎

「ヒューー。フシューー。」

「はぁ、はぁ。」

「ヒュー、フシュー。」


師匠

「おお!なんとかおさまったようじゃな。」


楽次郎

「し、師匠…」
「これでキャンプ少林拳を…」

「つ、使えるんですか・・・?」


師匠

「まずは第一関門突破というところじゃな。」

「真の修行はこれからじゃ!」




つづく



次回
『紐グツのヒモが妙に長い奴はキモい の薪』

お楽しみに!

【注意】
ツボをペグで突く行為は大変危険です。専門家の指示に従って適切に行ってください。



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『だったらまともな記事をたくさん書くべきだろ?』との意見を華麗にスルーします。

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