きっかけ
我が家のハイエースはキャンピングカー仕様のため、荷台にベッド兼棚があります。
(クッションだらけ…)
荷台の高さを有効に使えるため、キャンプ用品の積載に便利なんですが、一番下の段の奥の方に入れた荷物を取り出すのが大変なんです。
多分、ベッドキットをつけてる人も同じ悩みがあるはず。
そんな人のためにハイエース用のスライドフロアなる物が市販されているのですが、当然お値段はお高い。
なんと、20マン越え!
当然、キャンプ用品を積むためだけに払える金額ではありません。
しかも、我が家のハイエースにはサイドに棚が付いているため取付不可!
こうなったら…
そう、自作です!
簡易式で十分
市販されている様な立派な物は作れないし、ど素人にYouTubeで見るような立派な自作のスライドフロアを作れるわけがない。
それに、キャンプ用品を載せるだけだから、とりあえず奥の方の荷物が取りやすくなればいい。
そこで、板を滑らせるだけの簡易式スライドフロア(もどき)を作ってみました。
完成品
ホントに板を敷いただけです。
【工夫その1】左右の分割
スライドフロアを左右2つに分割することで、別々にスライドさせる事ができます。
別々にスライドする事で、手前の荷物を全部降さなくても、寄せておけばどちらか片方だけで引き出せるようにしました。
右側には、キャンプ場ですぐには使わないキッチン用品などを入れたシェルフコンテナ2つと、くるりんぱストレージボックスを載せて奥に積載します。
左側はデカいテントでも載せる予定。
【工夫その2】ラック兼テーブル
分割した板をテキーラレッグに渡してラック(テーブル)に早変わり。
作り方
❶お清め
出ました!恒例のお清めの儀式です。
でも、今回作るのは【ただの板】。
「こんなのがDIYって言えるの?」「お清めなんていらないんじゃないの?」って、思う人もいるのではないでしょうか?
そう考えてしまうのが、お清め素人。
『ちょっとした工作だから』
『板を切るだけだから』
『すぐ終わるから』
『後でやろうと思っていたのに言われたからやる気がなくなった。』
そう言ってお清めをサボってDIYをした結果、二度とDIYのできない身体になってしまった人を少なくとも500万人は知っています。
黙ってお清めをしておいてください。
さて、お清めの方法ですが、具体的にはやっぱり塩です。
材料の板に塩をすり込む様に塗りたくると良いと思います。
なお、荒めの塩で擦ることでサンドペーパーの代わりなるような錯覚を起こしますが気のせいですよ。
❷塩の拭き取り
お清めで塗り込んだ塩を丁寧に拭き取ってください。
塩が付いたままだとベタベタするし、板が塩辛くなってしまいます。
拭き取っているときに、『オレ、何で塩なんて塗っちゃったんだろ?』って疑問が浮かぶと思いますが、よく言うじゃないですか?『騙される方が悪い』って。
❸肉の解凍
今晩は何を食べますか?明日の献立は考えましたか?
冷凍庫でお肉が冷凍されているんじゃないですか?
今のうちに解凍しておかないと、直前でレンジで温めないといけなくなりますよ。
ただでさえ忘れやすいのに、DIYの作業入ったら肉の解凍なんて夢のまた夢です。
❹作業開始
さあ、やっと作業開始です。
新しい板を買ってきてください。
板を荷台のサイズに合わせてのカットします。
【塩を塗った板があるじゃないか?】って思ったあなた!
そんな塩辛い板を使うわけないじゃないですか。常識がないにも程がありますよ。
さっきも言いましたよ。『騙される方が悪い』って。
さあ、板を買ってきて、フロアを滑らせるための工夫をしたらいよいよ完成間近ですよ。
❺お風呂
完成前に一度お風呂に入ってください。
『えっ?なんで?』と思うでしょうが、DIYの達人たちは、完成前にこぞってお風呂に入るのです。
えぇ、こぞります。
ゆっくりと湯船に浸かり、落ち着いて考えるのです。
・本当に完成でいいのか?
・もっと工夫すればさらに良いものになるんじゃないか?
・何で塩なんて塗ってしまったんだろうか?
・あれ?今日の献立は何がいいんだろうか?
・それにしても、小泉進次郎は何が言いたいんだ?
・そうだっ!天ぷら油を毎回変えてたら油がもったいないから使い回しのためのポットとフィルターを買おう!
でも、フィルター買うのが面倒で使わなくなるんじゃないかなぁ?
答えは簡単には出ません。
そろそろ頭がボーッとしてきたようなので、お風呂から上がってください。
❻完成
完成させれば完成です。
つまり、完成をさせたければ完成させなければならないって事なんです。
(進次郎をひきずってるようです。)
※ズバリ言います!ここまで読んだ方は、むしろこの後の本当の手順に興味がない人に違いない!
本当の手順
やっと長いおふざけが終わりました。本当の手順です。
⓪材料・工具の準備
材料
⚪︎板 ベニア板
1820×910×15mm
⚪︎塗料(ブライワックス)
⚪︎テキーラレッグM
<工具>
⚪︎ノコギリ
⚪︎ヤスリ
⚪︎サンドペーパー
⚪︎ 波釘(必要に応じて)
①天板の結合
ベニア板を560mm×1000mmと440mm×1200mmの大きさになるようにホームセンターでカットしてもらいました。
※当然ですが、荷台の大きさに合わせます。棚にしたときの長さも考えて決めました。
このとき、一枚のベニア板の大きさが1820×910mmなので、560×1000mmと440×1200mmの板を取れません。ベニア板が2枚必要になってしまいます。
でも、そんなのもったいない。
そこで、460×1000mmと、100×1000mmの二枚の板を切り出し、浪釘で横向きにくっつけました。
こんな釘です。
本当は断面に打つらしいけど、ガッチリと固定できました。
見た目は悪いけど、所詮スライドフロアなんだから気にしない。
テーブルにしたときに目立つけど、ちっさい事は気にしないワカチコ(若稚子)なんで。
②ヤスリがけ
板にサンドペーパーをかけます。
ツルツル滑らせるので、ツルツルにすると良いのかもしれませんが、体力がもたないので適当な所で止めておきます。
③持ち手と切り込みの作成
フロアを引き出すのに、持ち手がないと引き出しにくいため、板に穴を開けて、そこに手をかけられる様にします。
次に、アイアンレッグ用の切り込みを入れます。
天板のサイズはハイエースの荷台のサイズに合わせているので、アイアンレッグの幅に合いません。
テキーラレッグの幅で切り込みを入れます。 切り込みを入れすぎると板が折れそうなので、15cmほどにしておきます。
④塗装
何でもブライワックスさえ塗っておけばオシャレになると信じているので、とりあえず塗っときます。
ただ、ブライワックスは色移りしやすいため、本当は別の塗料の方が望ましいと思います。
色移りが嫌なので、目につく上側だけ塗って、裏面はそのままにしました。
塗った面の余分な塗料を丁寧に拭き取っておきましょう。
⑤ストッパーを付ける
荷台で荷物を載せた状態で引き出すときに、荷物が滑って奥に行かないようにするためストッパーをつけました。
この上には、シェルフコンテナを載せるつもりなので、小さなストッパーで引っかかると思い、この程度にしました。
この大きさならテキーラレッグに差し込むときにもストッパーが邪魔になりません。
⑥完成
完成です。
さっそく荷台に置いてみると
肝心の滑りですが…
荷物を置いて滑らせてみました。
キャンプで使う物が入った状態なのでかなり重くなっていますが、何とか引き出せました。
これ以上重いと滑らないかもしれませんが、キャンプの設営と撤収の時にしか使わないので合格とします。
おや?
『普段からブログで滑りまくっているから滑るのは得意だろ?』って声が聞こえてきましたよ。
誰ですか?そんな事言ってる人は?
私は一人で滑っているわけじゃありません。
私が滑る事ができるのは家族や応援してくれてる周囲の皆さんのおかげです。
いつも滑るたびに皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
冬季オリンピック選手並みの心持ちでいます。
棚として
2WAYのもう一方、棚にしてみました。
切り込みにアイアンレッグを差し込みます。
長い方の板は下段に渡すと2段の棚になります。
失敗点
よく見ると分かりますが、天板に小さな板を挟んでいます。
ベニア板を買うときにケチって薄い板(15mm)を買ったので、そのままだとテキーラレッグに差し込んで固定するときに脚が広がりすぎてしまうのです。
これでは高さも低いし、下段に板が渡せない。
(下段の幅が1300mm弱なので、下段の天板の長さを1300mmにしておけば渡せたけど…。)
調整のため、厚さ5mmほどの板をかませています。
初めから18mm以上の厚いベニア板を使っていれば、こんな調整は不要でした。
でも、スライドフロアをそんなに分厚くしたくなかったし、厚みが倍になれば重さも倍になるので、これくらいは我慢します。
まとめ
今回のDIYでは【スライドフロアを作った】と言うよりも、テキーラレッグに使う板を荷台に敷いたと言った方が正しいのではないか?
まあ、それならそれでもいいや。
だって、楽しかったし!
まだ改良の余地があるのでもう少し考えてみようと思います。
それにしても、今回の記事は全体的に茶色かった…。
揚げ物だらけのご飯みたい。
(だから【揚げ油のポットの話】なんか思いついちゃったんだと思います。)
おしまい!
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